| 総合案内 | 0235-24-1048 |
|---|
| ゴミ受付 | 0235-25-0801 |
|---|
| 窓口 | 8:30〜11:45/13:00〜16:30 |
|---|---|
| 電話対応 | 8:00〜12:00/13:00〜17:00 |
| 定休日 | 日・祝・土曜不定休・年末年始 |
白鳥がソワソワし始めた。
いよいよ北帰行の季節だ。
空を見上げながら、ふと思い出したことがある。
今から十数年前、ある不動産屋さんの社長に声をかけていただいた。
「遺品整理、やってみないか?」
当時の私は、廃棄物の収集運搬が主軸。
遺品整理という言葉も、今ほど一般的ではなかった。
正直に言えば、不安もあった。
けれど、その一言がきっかけで、私は一歩を踏み出した。
その社長が開発し、命名した分譲地の名前に
「北帰行」という言葉が入っていたことを、いまになって思い出す。
北へ帰る白鳥のように、
それぞれが次の場所へ向かう。
人もまた、役目を終えれば場所を移し、
世代が変わり、景色が変わる。
その会社は、もうない。
社長も、いまは第一線にはいない。
けれど、あの時の一言は、
私の会社の中で生き続けている。
いま、遺品整理事業は、当社の柱の一つだ。
誰かの人生の終わりに立ち会い、
家族の次の一歩を支える仕事。
単なる「片付け」ではない。
想いを受け取り、次へ渡す仕事だ。
出会いから、ビジネスが生まれることがある。
でもきっとそれ以上に、
出会いから、自分の役目が見えてくることがある。
十数年前のあの日、
もし声をかけてもらっていなければ。
いまの私は、いまの会社は、
少し違う景色を見ていたかもしれない。
白鳥が北へ帰る空を見ながら、
あの社長のことを思い出す。
人は去っても、
言葉は残る。
そして、その言葉が
誰かの未来をつくることもある。
北帰行の季節に、そんなことを思った。