鶴岡市の粗大ごみ・不用品回収はお任せください|家財整理・引越しごみ・事業系ごみにも対応
鶴岡市を中心に、粗大ごみ収集、不用品回収、家財整理、家庭内ごみ収集、引越しごみの片付け、一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬まで幅広く対応しています。
総合案内0235-24-1048
ゴミ受付0235-25-0801

窓口8:30〜11:45/13:00〜16:30
電話対応8:00〜12:00/13:00〜17:00
定休日日・祝・土曜不定休・年末年始
  1. 環境管理センターブログ
 

環境管理センターブログ

2026/02/28
829/1000 東京は毎日がお祭り   

コスプレの集団が行き交い、サンタクロースのような風貌の外国のおじさんが、小脇にブラックニッカを抱えて酩酊している。ボトルは半分空だ。

何かを全力で“推す”集団。吊り革を握る腕から覗くハンギョドンの刺青。


刺激が多すぎる。

けれど誰も止めないし、誰も気にしない。それが日常として流れている。

そんな東京で、池袋にて新しいプロジェクトの打ち合わせ。

手応えは悪くない。


0を0.1にするのが一番難しい。

だが0が0.1になった瞬間、それはもう動き出したも同然だ。

今日は体感で50%進んだ。そんな空気だった。


顔を合わせると、情報は立体になる。

ネットでは分からなかったことが、短時間で輪郭を持つ。

 

その足で、新宿へ。

娘が横浜の店舗から新宿の店舗に異動になったので、そのショップに立ち寄り、昨日茨城でいただいた藁入りの水戸納豆を手渡す。

店内を見渡しても、誰が店長で誰がパートさんか分からない。

年齢でも、服装でも、肩書きでも判断できない。

東京らしいフラットさだ。

父として一度は職場に行くスタイルをずっと続けている。

そしてもう一つ、東京らしいこと。

いつもネットで見ている商品を、普通に手に取ることができること。

画面越しに「いいな」と思っていたものが、そこにある。

今年はこれを買おう、とリストに入れていたアイテムもあった。

けれど実物は、少し印象が違った。ちょっとギラギラ感が強い。

画面の中では自分にとって完璧だったものが、

手に取ると「うーん、ちょっと違う」となる。

逆に、ノーマークだったものが妙にしっくりくることもある。

やはり、リアルには解像度がある。


人も、物も、プロジェクトも同じだ。

ネットで見ていた姿と、実際に会った時の印象は違う。

今日一日で改めて思った。

0を0.1にするのも、

“欲しい”を“持ちたい”に変えるのも、

結局はリアルの体温が決めるのだと。


東京は毎日がお祭りだ。

だがその祭りの中で、ちゃんと自分の感覚を確かめることができた一日でもあった。

2026/02/26
827/1000 好きだからこそ一本に絞る   

完璧に、ウール素材の衣類は季節感がなくなった。

その境目が今週だったのではないかと感じている。

明日から関東へ出張。

ウールのスーツを着ていく予定だったが、やめた。

たったそれだけのことなのに、装いは意外と繊細だ。

この時期の出張は、着るものに少し悩む。

同じように悩むのが、時計である。

私は時計にかなり入れ込んでいる。

暇な時間の多くは、時計のことを考えている。

自分でもなぜなのか分からないが、やめられない。

きっと時計に自分を投影しているのだと思う。

本当は複数本持っていた方が合理的だ。

靴の色、ベルトのバックル、鞄のジッパー。

それらに合わせて時計を変えられたら、どれほど楽だろう。

だが、ポリシーとして相棒は一本と決めている。

だからこそ、時計のベルトを替える。

同じ時計でも、ダークブラウンのレザーをつければ柔らかくなる。

ブラックにすれば引き締まる。

ステンレスブレスに戻せば、季節と同調する。

時計そのものは変わらない。

けれど、縁取りが変わるだけで、まるで別の人格のようになる。

これが楽しい。

こんなに楽しいことはない。

制限があるからこそ、工夫が生まれる。

一本しかないからこそ、向き合う時間が濃くなる。

どうでもいいポリシーかもしれない。

けれど、こういう小さなこだわりが、自分の輪郭をつくっているのだと思う。

明日はどのベルトで行こうか。

そんなことを考える時間が最高に贅沢だ。

2026/02/24
825/1000 続けてゆく為の選択   

いよいよ2月最終週。

令和7年度も大詰めです。

今年度は、当社にとって「変化」の一年でした。

やり方を見直し、体制を整え、覚悟をもって舵を切ってきました。

その総仕上げのように、いまPDCAが高速で回っています。

そして今週から――

原則、土曜日を休業日とします。

これまではスタッフの交代制で土曜日も営業してきました。

粗大ごみの受付も行い、「土曜日にやってくれて助かるよ」と言ってくださるお客様もいらっしゃいました。

正直に言えば、心苦しさはあります。

けれど、会社を長く続けるために。

働く人が無理なく、誇りを持って働き続けられる体制をつくるために。

ここは避けて通れない決断でした。

働き方改革というと、どこか制度的で、冷たい響きもあります。

でも私たちにとっては違います。

地域をこれからも支え続けるための体制づくり。

その一歩です。

もちろん、すべての土曜日が休みというわけではありません。

年に数回、土曜日営業日も設けています。

詳しくは当社カレンダーをご確認いただければ幸いです。

どうなることやら。

正直、手探りです。

けれど、踏み出さなければ何も変わらない。

走りながら整えていく。

それが今の当社のスタイルです。

3月という節目を前に、

会社もまた一つ、形を変えます。

小さな変更かもしれません。

でも、その裏には「続ける」という大きな意志があります。

ご理解いただけましたら幸いです。

そしてこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。

2026/02/22
823/1000 北帰行がはじまる。   

白鳥がソワソワし始めた。

いよいよ北帰行の季節だ。

空を見上げながら、ふと思い出したことがある。

 

今から十数年前、ある不動産屋さんの社長に声をかけていただいた。

 

「遺品整理、やってみないか?」

 

当時の私は、廃棄物の収集運搬が主軸。

遺品整理という言葉も、今ほど一般的ではなかった。

 

正直に言えば、不安もあった。

けれど、その一言がきっかけで、私は一歩を踏み出した。

 

その社長が開発し、命名した分譲地の名前に

「北帰行」という言葉が入っていたことを、いまになって思い出す。

 

北へ帰る白鳥のように、

それぞれが次の場所へ向かう。

 

人もまた、役目を終えれば場所を移し、

世代が変わり、景色が変わる。

 

その会社は、もうない。

社長も、いまは第一線にはいない。

 

けれど、あの時の一言は、

私の会社の中で生き続けている。

 

いま、遺品整理事業は、当社の柱の一つだ。

誰かの人生の終わりに立ち会い、

家族の次の一歩を支える仕事。

 

単なる「片付け」ではない。

想いを受け取り、次へ渡す仕事だ。

 

出会いから、ビジネスが生まれることがある。

 

でもきっとそれ以上に、

出会いから、自分の役目が見えてくることがある。

 

十数年前のあの日、

もし声をかけてもらっていなければ。

 

いまの私は、いまの会社は、

少し違う景色を見ていたかもしれない。

 

白鳥が北へ帰る空を見ながら、

あの社長のことを思い出す。

 

人は去っても、

言葉は残る。

 

そして、その言葉が

誰かの未来をつくることもある。

 

北帰行の季節に、そんなことを思った。


2026/02/20
821/1000 すぐ動くための魔法の問い   

嫌なことは、できれば後回しにしたい。

見ないふりをしたい。

誰かがなんとかしてくれないかと思ってしまう。


時間が経てば悪化することは分かっている。

それでも先延ばしの誘惑は甘い。

私もそういう人間だった。

机の隅の書類。

返さなければならない電話。

判断を迫られる案件。

「今日は忙しいから」

「もう少し情報が揃ってから」

そうやって、心が少しずつ重くなる。

 

しかし、私は大きく変わった。

“そのうち”をやめる。

そして自分に問う。

「もし明日、自分が動けないとしたら?」

明日、判断も指示も出せないとしたら。

この案件はどうなるか。

この人は困らないか。

会社は止まらないか。

そう考えると、不思議と体が動く。

これは、この一年のしんどい時期、

思うように動けなかった時間があったからこそ

身についた感覚だ。

あの時間はつらかった。

焦りもあったし、自分を責めもした。

けれど、動けない時間があったからこそ、

「動ける今」のありがたさを知った。

しんどいのも、悪いことばかりではない。

嫌なことの多くは、やってしまえば30分で終わる。

放置すれば、状況はどんどん悪くなる。

 

すぐ動ける今、

こんな日々の先に何があるのか楽しみでならない。


2026/02/18
819/1000 うまくいかないチームに足りないもの   

うまくいっていないチームを見ていると、

能力の差よりも、別のことが気になってくる。

それは、リクエストの質だ。

誰もサボっているわけではない。

誰も悪意があるわけでもない。

けれど、どこか噛み合わない。

その正体はたいてい、

「頼み方」にある。

「ちゃんとやっておいて」

「確認しておいてほしい」

「前も言ったよね」

こうした言葉は、

リクエストのようで、実は曖昧だ。

何を、どこまで、いつまでに。

そして、なぜそれが必要なのか。

そこが抜け落ちている。

すると何が起きるか。

受け取る側は、自分の基準で動く。

頼んだ側は、自分の基準で評価する。

基準が違えば、ズレは必然だ。

うまくいっていないチームでは、

人は意外と「察してほしい」と思っている。

長く一緒に働いているのだから。

言わなくても分かるはずだ。

けれど、それは幻想だ。

大人同士であっても、

いや大人同士だからこそ、

言葉にしなければ伝わらない。

リクエストとは命令ではない。

「役割の明確化」であり、

「期待値の共有」だ。

私は何を目指しているのか。

あなたにどこを担ってほしいのか。

それができなければどうなるのか。

そこまで言って、ようやくチームになる。

うまくいっているチームは、

リクエストが具体的だ。

・期限がある

・基準がある

・理由がある

そして、断る余地もある。

「無理なら言ってほしい」

この一言があるだけで、

関係は対立から協働へと変わる。

対立が起きるのは、

悪い人がいるからではない。

リクエストが曖昧だからだ。

期待を言わない。

基準を示さない。

でも、結果には不満を持つ。

それが摩擦になる。

チームが整うとは、

優しい空気になることではない。

リクエストが明確になり、

期待値がそろうことだ。

そのとき初めて、

「人の問題」は「構造の問題」に変わる。

そして構造は、必ず改善できる。

2026/02/16
817/1000 現代の駆け込み寺   

昨日は、娘のスマホの機種変更に付き合った。

待ち時間は長い。

手続きはややこしい。

けれど、ああいう場所にいると、つい人間観察をしてしまう。

来店しているのは、若者よりも高齢の方が多い。

中には、タクシーで来た90代くらいのおばあちゃんもいた。

スタッフの若い女性が、ゆっくりと説明している。

おばあちゃんは、スマホの画面に顔をおもいっきり近づけて、うなずいている。

少し離れた席から、その様子を眺めていたら、ふと目が合った。

すると、そのおばあちゃんは、ちょっと照れくさそうに、はにかんだ。

その表情が、なんとも可愛らしかった。

 

IT難民、なんて言葉で片づけてしまえば簡単だ。

スマホショップは、ただの販売店ではない。

いまや、デジタル社会の駆け込み寺だ。

コロナ禍「エッセンシャルワーカー」という言葉が広がった。

生活を止めない人たち。

あのカウンターの向こうで、何度も同じ説明を、丁寧に繰り返す若いスタッフ。

この人たちもまた、生活を“つなぐ”仕事をしているのだと思った。

 

娘は新しい機種に胸を躍らせている。

おばあちゃんは、使い方を覚えようと一生懸命だ。

あのはにかみは、「まだまだ私も大丈夫ですよ」という合図だったのかもしれない。

きっと一人暮らしであろうおばあちゃん。


帰り際に「元気でな」と、視線を送った。

2026/02/14
815/1000 打つては無限   

今日から、半年に一度の個別面談が始まった。

もう6年ほど続けている。

そのタイミングで目にした、鶴岡市の最新の出生数は五百人台。

現在の高校生のおよそ半分だという。

数字は正直だ。

地方都市の現実を、静かに突きつけてくる。

この町で生きていく厳しさを、考えさせられる。

人口減少。市場縮小。人材不足。

並べれば、希望は薄く見える。

けれど、面談で一人ひとりと向き合っていると、

不思議と悲観だけにはならない。

目の前にいるのは統計ではなく、

意思を持った一人の人間だ。

人数は減るかもしれない。

だが、密度は高められる。

規模で勝てないなら、質で。

量で競えないなら、思想で磨く。

「打つ手は無限」

強がりではない。

やれることをやる、という姿勢のことだ。

人口は変えられない。

だが、社風はつくれる。

育成もできる。

嘆くより、磨く。

覚悟はできている。

今日も一人と向き合う。

打つ手は、まだある。

2026/02/12
813/1000 45秒で変わる体のしくみ   

まさか自分がダンベルを買う日が来るとは思っていなかった。

6ヶ月のパーソナルトレーニングが終わり、今月からセルフトレーニングに入る。トレーナーから最後に教わった大切なルールがある。

無酸素運動のリミットは45秒。

その時間でしっかり追い込むには、自重だけでは足りない。負荷をコントロールできる器具が必要になる。そこでダンベルの出番だ。しかも、ダイヤルを回すだけで2.5kgから24kgまで重さが変わるアジャスタブル式。便利さに少し驚きながらも、これからはこの重さを自分で選んでいくのだと思うと、妙な覚悟が芽生える。

45秒という時間を知れたことは大きい。

ただ頑張るのではなく、体が本気で働ける「濃度の高い時間」がある。逃げずに向き合う45秒。短いけれど、確実に体に変化を起こす時間だ。

そしてもうひとつ、体について知ったことがある。

有酸素運動では、体の中で「活性酸素」が発生するということだ。

酸素を使ってエネルギーを生み出す以上、これは避けられない。活性酸素は細胞にダメージを与え、老化の一因になるとも言われている。運動は体に良い――そんな単純な話ではなく、ちゃんと負担も生まれている。

でも、ここからが面白い。

体はその負担を受けると、防御する力を高める。抗酸化力が上がり、修復機能が働き、ダメージに対応できる体へと適応していく。

負荷を受けて、回復し、以前より強くなる。

これは筋トレと同じ仕組みだ。

ただし、限度はある。長時間・高強度の有酸素運動を続けすぎれば、回復が追いつかず、ただの消耗になる。適応を超えた刺激は、成長ではなく負担になる。

体は、使えば適応し、使いすぎれば疲弊し、使わなければ衰える。

とても正直だ。

だから今日も、ダンベルを握る。

45秒だけ、しっかり追い込む。

そして適度に動き、ちゃんと回復させる。

体は変わり続ける。

だからこそ、その変化にきちんと関わり続けたいと思う。

2026/02/10
811/1000 グルテンフリーと霜焼けの意外な関係   

この冬、私にとってはっきりとした変化があった。

毎年、足の指が凍傷レベルの地獄の霜焼けに悩まされてきた。

歩くのがやっとで、革靴を履くことができない。

そんな冬が、ずっと当たり前だった。

中学生のころからだ。

医者にも行った。

けれど、治らなかった。

「これはもう体質なのだろう」と、いつしか思うようになっていた。

しまいには、素人判断で

「逆にいいのでは?」と、毎朝足を水につけるという、

今思えばかなり無謀なことまでした。

それでも、治らなかった。

だから今年、霜焼けが出ていないことに、

実はまだ少し戸惑っている。

暖冬だったから、という話ではない。

自分でも、そこははっきり分かっている。

私がやったことは、ただ一つ。

グルテンフリー。

ラーメンも、パンも、うどんも食べなかった。

お菓子も口にしなかった。

劇的な健康法を始めたつもりはない。

誰かに強く勧められたわけでもない。

ただ、試してみただけだ。

エビデンスがあるかどうかは、正直分からない。

霜焼けとグルテンの因果関係を、私は説明できない。

けれど、身体は正直だった。

何十年も当たり前のように起きていた不調が、

今年は、起きなかった。

理解は遅れてくる。

変化は、先に起きる。

治らないものと付き合う、という感覚が、

いつの間にか「仕方のないもの」に変わっていたのだと思う。

でもそれは、本当に仕方のないことだったのだろうか。

この冬、消えたのは霜焼けだけではない。

「どうせ治らない」という、長年の思い込みも、

一緒に静かに消えていた。

霜焼けがない冬は、たぶん、これまでとは別の季節だ。

2026/02/08
809/1000 ロックスターのサブスクマーケテイング   

ロックスターには、つい神秘を求めすぎてしまう。

ずっと不良で、心に傷を負っていて、社会にうまく回収されず、それでもどこかで救われたいと願っている。そんな存在であってほしい、と。

90年代、スマッシングパンプキンスは、まさにそういうロックスターだった。

時代のトップランナーでありながら、完成しきらず、常に迷いの中にいるように見えた。

答えを示す存在というより、問いを抱えたまま鳴っているバンド。

その不安定さが、当時の空気と強く共鳴していた。

けれど今、ロックスターを取り巻く環境は大きく変わった。

サブスクの時代だ。

アルバムを通して聴くよりも、プレイリストやレコメンドの中で、曲は文脈ごと流れていく。

この時代に重要なのは、「どんな音か」以上に、「これは何者か」が一瞬で伝わることだ。

そんな中で、ヤングブラッドがスマパンをフィーチャーする。

そこには、はっきりとサブスク時代のマーケティング構造があるように感じた。

若い世代の現在形の音楽に、90年代の文脈を重ねることで、世代をまたぐ入口を作る。

アルゴリズムの中で名前を循環させ、忘れられない存在で居続けるための設計だ。

正直に言えば、音楽的な結びつきはそれほど強くないように感じた。

ヤングブラッドは、グラムロックの王子様的な佇まい、外に開いた自己表現の人で、直線的で、今を切り取るタイプのロックスターだ。

一方でスマパンは、内側に沈み込み、迷いを抱え込む音楽だった。

だから「だしにされた感」を覚える人がいても、不思議ではない。

それでも、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。

むしろ、少し嬉しかった。

スマパンは、過去の伝説として消費されていたとしても、

ヤングブラッドの現在形の曲の中に、「文脈」として呼び出されている。

それは、彼らが音楽をやめなかったからだ。

評価が割れても、神秘が薄れても、迷いの中で鳴らし続けてきた。

時代を切り取るのは、やはり若者だ。


ロックスターが、より一層巧妙なマーケティングを仕掛ける時代。

ロックもまた、生き残りをかけているのだ。

2026/02/06
807/1000 最後の40代を丁寧に   

鶴岡市から山形市までは、およそ90km。

車で走ると、だいたい2時間ほどかかる。

普段は庄内総合支庁に伺うことが多く、

県庁に足を運ぶ機会は、実はあまりない。

 

仕事で関わるのは、循環型社会推進課や環境課。

県の職員さんは異動が多く、

以前お世話になった懐かしい顔に、思いがけず再会することがある。

 

今回も、こちらは気づいていたのに、

「……え? 小林さん?」と、少し間を置いて声をかけられた。

 

最近、「若くなりましたね」「雰囲気が変わりましたね」と言われることが増えた。

自分では、大きく変わったつもりはない。

 

髪型や姿勢を少し意識するようになったこと。

体や肌のケアを、前より丁寧にするようになったこと。

「もういいや」と投げずに、自分に手をかけ続けてきただけだ。

 

そして今年、最後の40代を迎える。

 

若さを取り戻したいわけじゃない。

ただ、自分を雑に扱わずにいたい。

 

完璧じゃなくていい。

少し整えて、また歩く。

 

積み重ねてきたことは、やっぱり裏切らない。

そして、その多くは、

背中を押してくれた、妻のアドバイスのおかげだ。


2026/02/04
807/1000 空き家と積雪   

今日は立春ということで、日差しがほんの少しだけ柔らかく感じられる一日だった。

今年は、凍てつくような寒さというほどではない。けれど、積雪は多い。

日本海側特有の、重く湿った雪が、町を静かに覆っている。

雪が積もると、空き家がより際立つ。

足跡がない。

除雪されていない。

人の気配が、はっきりと消える。

そんなわけで、不動産屋さんなどは、この時期に空き家の調査をしていたりする。

所有者にヒアリングするより、よほど効率的だ。

雪は正直だ。

人が関わっている家と、そうでない家を、容赦なくあぶり出す。

この雪は、私たちの仕事にとっては、やはり作業の妨げになる。

除雪をしてからの作業になるし、道幅が狭くなってトラックが入れない現場もある。

運び出しには、どうしても時間がかかる。

けれど、もっと堪えるのは、空き家だ。

このウエットな雪は、手入れされていない建物にはかなり厳しい。

屋根に溜まり、軒を押し、静かに負荷をかけ続ける。

今年は何棟、倒壊するのだろうか。

そんなことを考える日が増えてくる。

倒壊した空き家から家財を運び出す作業は、危険で、そして重労働だ。

歪んだ床、崩れかけた梁、不安定な足元。

一つひとつ確認しながら、慎重に手を入れていく。

現場はまだ冬の只中にある。

それでも、足跡のある場所と、ない場所を見比べながら、

人が関わるということの重さを、雪は静かに教えてくれる。

今日もまた、雪と向き合う一日だった。

2026/02/02
805/1000 鈍刀を磨く人生   

「鈍刀を磨く。」

という言葉を知った。

自分を磨く、という言葉は少し気恥ずかしい。

どこか意識が高い感じもするし、成果が出ていないときほど、口にしづらい言葉だ。

でも実際は、もっと地味で、もっと日常的なものだと思っている。

毎日、必ずひとつ。

「あ、ここだな」と感じるポイントが訪れる。

人とのやり取りだったり、仕事の段取りだったり、

自分の言い方や態度だったりする。

大きな事件ではない。

むしろ、誰にも気づかれないような小さな場面だ。

その瞬間に、ふっと思う。

――ああ、今日も試されているな、と。

正解を出す試験ではない。

速さや要領を競うテストでもない。

「どう振る舞うか」「どう受け取るか」「どう飲み込むか」。

そんな、人としての姿勢を問われているような感覚だ。

鈍刀はいくら磨いても光らない。しかし磨いた自分が磨かれる。


人は何を鈍刀とするのかで、人生が変わるのだろう。

もちろん、渦中にいるときはしんどい。

またか、と塞ぎ込みたくなる日もある。

それでも結局、またここに戻ってきてしまう。

どうやら、

鈍刀を磨くという愚行をやめない人生を、

選んでしまったらしい。
  • 電話番号0235-24-1048
    営業時間

    窓口 8:30〜11:45/13:00〜16:30

    電話対応 8:00〜17:00

    定休日日・祝・土曜不定休・年末年始
    所在地山形県鶴岡市宝田三丁目16−20