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829/1000 東京は毎日がお祭り 

2026/02/28
829/1000 東京は毎日がお祭り 

コスプレの集団が行き交い、サンタクロースのような風貌の外国のおじさんが、小脇にブラックニッカを抱えて酩酊している。ボトルは半分空だ。

何かを全力で“推す”集団。吊り革を握る腕から覗くハンギョドンの刺青。


刺激が多すぎる。

けれど誰も止めないし、誰も気にしない。それが日常として流れている。

そんな東京で、池袋にて新しいプロジェクトの打ち合わせ。

手応えは悪くない。


0を0.1にするのが一番難しい。

だが0が0.1になった瞬間、それはもう動き出したも同然だ。

今日は体感で50%進んだ。そんな空気だった。


顔を合わせると、情報は立体になる。

ネットでは分からなかったことが、短時間で輪郭を持つ。

 

その足で、新宿へ。

娘が横浜の店舗から新宿の店舗に異動になったので、そのショップに立ち寄り、昨日茨城でいただいた藁入りの水戸納豆を手渡す。

店内を見渡しても、誰が店長で誰がパートさんか分からない。

年齢でも、服装でも、肩書きでも判断できない。

東京らしいフラットさだ。

父として一度は職場に行くスタイルをずっと続けている。

そしてもう一つ、東京らしいこと。

いつもネットで見ている商品を、普通に手に取ることができること。

画面越しに「いいな」と思っていたものが、そこにある。

今年はこれを買おう、とリストに入れていたアイテムもあった。

けれど実物は、少し印象が違った。ちょっとギラギラ感が強い。

画面の中では自分にとって完璧だったものが、

手に取ると「うーん、ちょっと違う」となる。

逆に、ノーマークだったものが妙にしっくりくることもある。

やはり、リアルには解像度がある。


人も、物も、プロジェクトも同じだ。

ネットで見ていた姿と、実際に会った時の印象は違う。

今日一日で改めて思った。

0を0.1にするのも、

“欲しい”を“持ちたい”に変えるのも、

結局はリアルの体温が決めるのだと。


東京は毎日がお祭りだ。

だがその祭りの中で、ちゃんと自分の感覚を確かめることができた一日でもあった。
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