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841/1000 AIが作るブルーワーカーの時代 

2026/03/11
841/1000 AIが作るブルーワーカーの時代 

ブルーワーカーの時代が来るとは思っていなかった。

若い頃、世の中にははっきりとした空気があった。

頭を使う仕事が上で、体を使う仕事は下。そんな見えない序列のようなものだ。

特にゴミの仕事は、その中でも下に見られていた感が強かった。

今なら言葉を選ぶ人も多いだろうが、当時は普通に差別のようなものもあった。

子供の頃は、それを強く感じていた。

恥ずかしいというよりは、

相手がどうしても偏見を持ちたがる。

そんな空気を子供ながらに感じ取っていた。

そして後になって知ったのだが、

この仕事をしていることで、子供が学校で嫌な思いをする。

それが理由で仕事を辞めたスタッフもいたと聞く。

それほど、この仕事は世の中から低く見られていた。


これまで映画やドラマでも、

この仕事は「行くところがない人がやる仕事」のように描かれることが少なくなかった。

それに関しては、正直なところ我慢ならない。


社会は必ずゴミを出す。

そしてそれを回収し、分別し、資源として循環させる人がいなければ、

社会は一日たりとも回らない。

つまりこの仕事は、社会の裏方ではあるけれど、

社会を支える基盤の仕事でもある。


最近はAIの話題をよく耳にする。

文章を書き、資料を作り、データを分析する。

これまでエリートと呼ばれてきた仕事の中には、AIに置き換わっていくものも増えていくだろう。

では、現場の仕事はどうだろう。

重たいものを持つ。

現場の状況を見て判断する。

人と話しながら段取りを組む。

こういう仕事は、簡単にはAIに代われない。


ブルーワーカーの時代。

そんな時代が来るとは思っていなかった。

だから私は、この仕事をもっと磨いていきたいと思う。

胸は張る。

だが、威張るのとは違う。

社会の循環を支える仕事を、

静かに、誇りを持って続けていく。
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