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781/1000 熊と雀のあいだ 

2026/01/07
781/1000 熊と雀のあいだ 

鳥獣被害という言葉の中には、クマの被害も含まれている。

庄内でもクマの出没情報は珍しくなくなり、ニュースになるたび、空気が一段重くなる。

イノシシやシカは畑の話になるが、

クマは命の話になる。

クマにも命があるということは、誰しもが思うところだ。

それでもクマは、ニュースになり、警戒情報が出て、出動要請が出て、銃が向けられる。

その事実の前では、正しさはいつも、いくつも並ぶ。

そんなことを考えながらも、

我が家の軒先には、今日もスズメがやってくる。

十羽ほどだろうか。

実は鳥の餌を撒いている。完全にこちらの都合なのだが、それがまた可愛い。

懐くわけではない。

近づけば一斉に飛び立つ。

それでも必ず来て、来ると決まって賑やかだ。

ピチピチと鳴きながら、

小さな体で場所取りをして、

誰かが追い出されて、誰かが割り込んで。

ある日、妻がふと気になって、スズメの寿命を調べた。

一年ほどだという。

その数字を見たとき、少しだけ、スズメの見え方が変わった。

一年の命。

毎日来ているこの中に、

もう春を迎えられないやつもいるのかもしれない。

そんなことを考えたこともなかった。

今日も雪の上に、意外と大きな足跡を残して、スズメたちがやってきた。


人と野生の関係は、いま、そのちょうど難しいところに来ている気がする。

それでも雪の上の小さな足跡を見ていると、

被害の前に、

管理の前に、

まず「生きている」があるのだと、思わされる。
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