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今日は、鶴岡イノベーションプログラム「TRIP2025」のキックオフセッションに参加してきました。
このプログラムに昨年参加してから、自分の中にあった“やりたい”が少しずつ輪郭を持ち始め、チームで試行錯誤を重ねながら形にしてきました。
一緒に取り組んだのは、「古今cocom」の富樫あい子さん。今では、ビジネスパートナーとしても心強い存在です。
今回はその体験談を話す側として登壇。
あい子さんから、昨年の取り組みと現在の活動についてお話しして頂きました。
昨年12月の最終プレゼンを経て、今年4月に実際の事業としてスタート。
あの時間があったからこそ、今の一歩一歩があります。
質疑応答では、意外にもプログラムに関することではなく、私たちのビジネスに関する質問が次々と出て、今年のチャレンジャーたちの視点の鋭さ、本気度の高さがよく伝わってきました。
昨年の私たちも、“想い”だけでなく、“届け方”と“続け方”をとことん考えました。
その積み重ねが、「0から0.5を生む」ということだったのだと、今は思います。
TRIPは、想いを育てる温室のような場所。
ひとりでは届かなかったところまで、仲間と一緒に手を伸ばせる。
こんな素敵なプログラムは、他にはない。
今日は、常日頃の罪滅ぼしということで、妻とふたり、岩手の西和賀町へ小さな旅に出た。
目的地は、錦秋湖を見下ろす高台にひっそりと佇む「ネビラキカフェ」。
平地では35℃を超えるような真夏日だったが、ここは別世界。
時おり風が吹き抜け、28℃を切るくらいの心地よさ。
湖を望むテラス席に腰かけると、蚊取り線香の香りがふわりと漂ってきた。
その瞬間、ふたりとも顔を見合わせて笑う。なんだか、おばあちゃん家に遊びに来たみたいだった。
このカフェは、古い民家をDIYでリノベーションしたものらしい。
ご夫婦がオーナーで、店を切り盛りするのは、遠くの街から集まった若いスタッフたち。
その雰囲気は、どこか学園祭の準備中のようなわくわく感があって、完成しすぎていないのが、かえって心地いい。
耳を澄ませば、遠くで電車の音がかすかに聞こえる。
湖畔の風景と相まって、その響きが時間の流れまでもゆるやかにしてくれた。
テラスの脇ではサルナシの葉が揺れていた。秋には実をつけるらしい。
インバウンドの旅人も、ここではすっかり溶け込んでいた。
コーヒー片手に湖を見つめながら、ひとときの静寂を楽しんでいる様子が印象的だった。
ネビラキカフェには、観光地らしい派手さはない。
けれどそのぶん、誰の心の奥にもある“あの頃”を、そっと思い出させてくれる。
子どもの成長には、「スモールステップで成功体験を積ませること」と、「あえて失敗を経験させること」、どちらも大事だってよく聞きます。
でも実際のところ、どっちのほうが大切なんでしょう?
そんな話を、ある子育てセミナーに参加した方から聞きました。
質問コーナーでこのテーマが出たとき、会場もちょっとざわついたそうです。
すると、登壇していた先生が、こう答えたんだそうです。
「どちらも大事。でも、一番大切なのは“それを本人が選んだかどうか”なんです。」
この言葉、すごく腑に落ちました。
成功するにしても、失敗するにしても、
それが「自分で決めたこと」かどうかで、意味がまるで違ってくるんですよね。
やらされて成功しても、それは誰かの成果。
失敗しても、「やらされたことがうまくいかなかった」だけになってしまう。
でも、自分で「やってみよう」と決めた結果なら、たとえ失敗しても、それはちゃんと自分の経験になる。
次はどうしよう、って考える力にもなるし、小さな成功は、自信として残っていく。
実は今、我が家にも受験生がいまして。
進路のこととなると、ついこちらがあれこれと気を揉んでしまいます。
でも最近、「選択肢を示すところまでが親の役目かな」と思うようになりました。
どこを目指すか、どう動くか。
その先は本人の選択に任せていく。
そうやって少しずつ、自分の人生を“自分で選ぶ”という感覚を持ってもらえたらと思っています。
親ができるのは、「どっちが大事か」ではなくて、
その選択を、信じて見守ることなのかもしれませんね。今朝、スマホに通知が届いた。
「熱中症警戒アラート・山形県全域」
いよいよ夏本番。
空の色も、空気の重さも、昨日とは違う。
この時期、私たちの現場は空家の家財整理でピークを迎える。
向かうのは、長い間誰も住んでいない家。
エアコンどころか、電気すら通っていない。
窓も開けられず、空気がこもった室内での作業は、まるで蒸し風呂。
押し入れや天井裏に手を伸ばすたび、汗が滝のように流れ落ちる。
そんな中で導入した充電式の扇風機が、本当にありがたい。
風があるだけで、気持ちの張りつめ方が全然違う。
この小さな風に、ずいぶん救われている。
汗だくで作業しながら、頭の中にはいろんなことが浮かんでは消えていく。
娘の進路のことだったり、
今度行こうかと考えている、ロケーションが最高のカフェのことだったり。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、うまくいってること、
うまくいってないこと——。
その中でふと、ハッとした。
「俺、思い込みが激しいのかもしれないな」と。
何かがうまくいっていないとき、だいたいそうだ。
自分の意見に固執して、
「絶対にこうだ」と譲らなかったときに、物事はうまくいかない。
なのに、なぜそうまでして自分を正当化しようとしたのか。
根拠なんて、実はどこにもなかったのかもしれない。
今日は、ちょっと違った。
「相手の意見に、乗ってみようか」
そんなふうに思えた自分が、少しだけ、うれしかった。
片づけをしながら、自分の中の思い込みが、
汗と一緒にほどけていく。
この仕事、やっぱりただの整理じゃない。
自分を整える時間でもあるのだと、改めて思う。今年の息子の誕生日、何を贈ろうかと迷って、ちょっと変化球を投げてみた。
選んだのは、Nujabesのレコード。
いまどきの高校生にレコード? しかもプレーヤーもないのに?
と、自分でも思ったけれど、彼の好きなアーティストだし、なんとなく「これだな」と思った。
手渡した瞬間の反応が今までで一番良かった。
ジャケットを開けて、「うわ、これすんごくいい」と。
普段はスマホのサブスクで音楽を聴いているくせに、「これをレコードで聴くのがクールなんだよ」なんて、ニヤリと笑っていた。
で、もちろんプレーヤーがないわけで。
今、アンプとターンテーブルとスピーカーの入門セットを準備中。
だけど、息子の部屋じゃなくて、リビングに置くつもりだ。
狙っているのは、“一緒に聴く時間”をつくること。
会話があってもなくてもいい。ただ、同じ音楽を、同じ空間で聴く。
そんな時間が、今の親子にはちょうどいいんじゃないかと思ってる。
プレゼントって、モノを渡すことじゃなくて、その先の体験ごと贈ることだと思う。
レコードはその入り口でしかない。
でもそのおかげで、これから一緒に過ごせる時間が少し増えるなら、
それが一番うれしい。
彼が子どもでいてくれる時間は、あと2年半。
レコードの針を落とすその時間が、僕らの思い出になってくれるといいなと思ってる。