988/1000 環境は先生
2026/08/01「これ、どこに置けばいいですか?」
職場でよく聞く言葉である。
もちろん、最初は誰でも分からない。この質問が少ない職場はやはり良い職場だと思う。
整理された職場は、どこに置くべきか返すべきか、もちろん取り出すべきか、見れば分かるからである。
使った道具をどこへ戻すのか。どの順番で仕事を進めるのか。何を大切にしている会社なのか。そういうことは、実は言葉よりも、整理された現場の方が雄弁に教えてくれる。
極端に言えば仕事とは整理である。
整理とは、ただ片づけることではない。
物の場所を決めること。
人の役割を決めること。
仕事の流れを決めること。
つまり、「あるべき場所を定めること」である。
逆に、整理されていない職場では、毎日が探し物になる。
「あれはどこだ?」
「誰が担当なのだろう?」
「次は何をすればいいのだろう?」
こうした迷いは、一つひとつは小さくても、積み重なると大きなロスになる。そして、仕事だけではなく、人の心まで慌ただしくしてしまう。
整理されていれば仕事の半分は教える必要がないと思っている。
現場そのものが、仕事を教えてくれるからである。
そして、その仕事に携わる人であれば、残りは自分で気づき、覚えていく。
もちろん、経験や技術は先輩から学ぶ必要がある。しかし、仕事の土台は、整理された環境が育ててくれるものではないだろうか。
私たちの会社も、まだ理想には届かない。
だからこそ、道具の置き場所を見直し、仕事の流れを整え、一つずつ「見れば分かる」環境をつくっていきたい。
そんな職場に、少しずつ近づいていけたらと思っている。

