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父の日になると、毎年上京している次女からプレゼントが届く。
誕生日には長女からプレゼントが届く。
不思議なもので、二人とも毎年欠かさない。
長女は「こんなものがあるのか」と驚くようなアイデアグッズ。以前は首を伸ばす枕を送ってくれた。
一方の次女は珍味やおつまみの詰め合わせなど、いわゆる消え物が多い。
贈るものにも性格が出るものだなと思う。
ただ、二人とも共通していることがある。
メッセージがない。
箱を開けると品物だけがボーンと入っている。
「お父さん、いつもありがとう」
そんなカードが添えられているわけでもない。
ありがたいし、もちろんうれしい。
でも正直なところ、「そんなにお金を使わなくていいから、たまには電話一本くれればいいのにな」と思ったりもする。
もっとも、電話は照れくさいのだろう。
だから代わりにプレゼントを選び、送ってくれる。
そう考えると、その品物自体よりも、自分のために時間を使い、あれこれ考えながら選んでくれたことがありがたい。
そして記念日になると、普段は静かな小林家グループLINEが、にわかに活気づく。
「届いた?」
「ありがとう」
「おめでとう」
写真が送られてきたり、スタンプが飛び交ったり。
それぞれ離れた場所で暮らしていても、その日だけはみんなが同じ場所に集まったような気持ちになる。
家族というのは面白い。
毎日連絡を取り合うわけではない。
特別な言葉を交わすわけでもない。
それでも父の日や誕生日になると、ちゃんとつながっていることを思い出させてくれる。
今年もまた珍味をつまみながら、そんなことを考えていた。
親にとって一番うれしいのは、品物ではなく、子どもたちが元気でいてくれることなのだろう。
そして、その元気な気配が年に数回、グループLINEを通して届く。
それだけで十分幸せなのかもしれない。
928/1000 区切りをつけるということ
物の整理は心の整理と言われる。最近、「ゼイガルニク効果」という心理学の言葉を知った。人は完了したことよりも、未