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ロックスターには、つい神秘を求めすぎてしまう。
ずっと不良で、心に傷を負っていて、社会にうまく回収されず、それでもどこかで救われたいと願っている。そんな存在であってほしい、と。
90年代、スマッシングパンプキンスは、まさにそういうロックスターだった。
時代のトップランナーでありながら、完成しきらず、常に迷いの中にいるように見えた。
答えを示す存在というより、問いを抱えたまま鳴っているバンド。
その不安定さが、当時の空気と強く共鳴していた。
けれど今、ロックスターを取り巻く環境は大きく変わった。
サブスクの時代だ。
アルバムを通して聴くよりも、プレイリストやレコメンドの中で、曲は文脈ごと流れていく。
この時代に重要なのは、「どんな音か」以上に、「これは何者か」が一瞬で伝わることだ。
そんな中で、ヤングブラッドがスマパンをフィーチャーする。
そこには、はっきりとサブスク時代のマーケティング構造があるように感じた。
若い世代の現在形の音楽に、90年代の文脈を重ねることで、世代をまたぐ入口を作る。
アルゴリズムの中で名前を循環させ、忘れられない存在で居続けるための設計だ。
正直に言えば、音楽的な結びつきはそれほど強くないように感じた。
ヤングブラッドは、グラムロックの王子様的な佇まい、外に開いた自己表現の人で、直線的で、今を切り取るタイプのロックスターだ。
一方でスマパンは、内側に沈み込み、迷いを抱え込む音楽だった。
だから「だしにされた感」を覚える人がいても、不思議ではない。
それでも、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。
むしろ、少し嬉しかった。
スマパンは、過去の伝説として消費されていたとしても、
ヤングブラッドの現在形の曲の中に、「文脈」として呼び出されている。
それは、彼らが音楽をやめなかったからだ。
評価が割れても、神秘が薄れても、迷いの中で鳴らし続けてきた。
時代を切り取るのは、やはり若者だ。
ロックスターが、より一層巧妙なマーケティングを仕掛ける時代。
ロックもまた、生き残りをかけているのだ。