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本日はお隣の酒田市で遺品整理の現場作業。
久しぶりに一日びっちりとスタッフと一緒に汗を流しました。
「この寒いのに汗?」と思われるかもしれませんが、外仕事は防寒具が必須。
動き回れば、たちまち体があたたまり、汗ばんでくるのです。
今日は二階に取り付けられたエアコンの取り外しがあり、久々に工具を握りました。
昔取った杵柄というやつで、電気工事士の資格が、こういうときに生きてくる。
現場に出ると、不思議と体が覚えているもので、手が自然に動きます。
遺品整理の現場では、さまざまな“モノ”との出会いがあります。
今日、ふと目に留まったのは、化粧箱にずっとしまわれていた民芸品のお人形。
三歳くらいの子どもをかたどった、素朴であたたかい表情のお人形でした。
おそらく四十年ほど、そのまま箱の中で保管されていたのだろうと思います。
モノは言葉を話しません。
けれど、確かに時間と気持ちを宿しているように思います。
役目を終えたのか、まだ果たせていないのか。
ただ、そこに“在り続ける”ことにも、意味があるのかもしれません。
ふと、「外の世界を見せてあげたいな」と思いました。
お節介かもしれませんが、箱からそっと出して、窓際に置いてみました。
冬の光を浴びながら、外をじっと眺めている姿が、とても静かで、やさしかった。
慰めになったのかどうかは、わかりません。
けれど、その姿を見ていたら、
「人もモノも、誰かに必要とされてこそ、息を吹き返すのだな」と、そんなことを思いました。
遺品整理は、モノを捨てる仕事ではない。
そこにあった暮らしに手を添え、次の居場所へとつなぐ仕事です。
今日もひとつの家から、季節がひとつ流れていきました。