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環境管理センターブログ

2025/08/13
635/1000 パッコロ靴で帰る娘と、お盆の墓参り  

空港に降り立った娘は、いつものパッコロ靴に、面積の小さい服、そして長〜い爪という都会仕様のいでたち。

田舎では、こういった人種をまず見かけない。

陽射しを浴びたその姿は、南国ビーチの帰り道か、街角スナップの撮影帰りか——いずれにせよ、この町の景色からは明らかに浮いている。

そんな娘がこれから向かうのは、涼しいカフェでも最新のショップでもなく、お盆の墓地。

しかし、祖父母と父母、そして兄妹と共にお墓前りができることは、大変ありがたく、そして気持ちがいい。

樹木葬などがもてはやされる時代に変わったが、いつもはひっそりしているお寺には、この日ばかりは懐かしい顔がたくさんあった。

母から、戒名の由来や付けられ方の話なども聞けた。

手を合わせられる場所というのは、そこにあるだけで、心の拠り所になる。

時に「お墓は迷惑な物」とされ、樹木葬に移行する話も耳にするけれど、お墓前りは、家族や親族が集うきっかけでもある。

線香の煙の向こうに、笑顔や会話が重なっていく——それもまた、夏の大切な景色だ。

2025/08/11
633/1000 デスクワークの相棒は、地味なクマ   

今日は事務所に一人、デスクワーク。

最近、姿勢改善のプログラムでトレーナーについてトレーニングをしている。歩き方は教わったが、「じゃあ座っているときは?」と聞くと、意外な答えが返ってきた。

「20センチぐらいのゴムボールを両膝で挟むといいですよ」


さっそく100均へ。

売り場には原色ギラギラのボールや、キャラクター全開の派手なものが並んでいる。迷った末に手に取ったのは、エメラルドグリーンにクマが一匹。派手さはない…と思いたい。何より重要なのは、大きさだ。20センチが条件。ここは見た目より機能優先。


膝に挟んで仕事を始めると、最初は余裕だったが、じわじわ太ももが温まってくる。プルプルするほどではないが、確かに効いている。膝が開かないぶん、背筋が自然にまっすぐになる。


以前、バランスボールに座って仕事をしている会社を見学したことがあった。あれはあれで効果的だが、大きすぎて存在感がすごい。

その点、この“クマのボール”は控えめだ。知らない人が見れば「なんか膝に挟んでる?」程度。オフィスでも自宅でも、静かに姿勢改善できるのがいい。


今日一日やってみて、「これなら続けられそう」と思えた。

最近世間を騒がせているクマさんだが、その視線も、なんだか「姿勢、いい感じだよ」と言っているように見えてくるから不思議だ。

2025/08/09
631/1000 お盆休みは、静かな事務所で“整理”の原点に戻る   

夜はもう涼しく、エアコンのスイッチを入れなくても過ごせるようになった山形。

明日8月10日から13日まで、当社はお盆休みで、ごみの受け入れはお休みです。

とはいえ、契約のお客様の回収は行うため、出社するスタッフもいます。

私は“グランドスタッフ”として事務所で待機。せっかくの静けさなので、普段は手が届かない場所の掃除や、顧客情報データのアップデートといった「次につながる大仕事」に取り組む予定です。


整理の基本は、不必要なものを取り除き、使いやすくすること。

データのアップデートもまさに整理そのもので、情報を資源として活かす作業です。


実は私は昔からズボラで、整理や片づけは自分とは遠い世界だと思っていました。

ところが前職のQC活動(品質管理活動)で、倉庫整理を任されたことが転機になりました。

QC活動とは、製品やサービスの品質を高めるために職場環境や作業手順を改善していく取り組みで、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)もその一部です。

不要なものを減らし、必要なものをすぐ使えるように配置する。そんな工夫を重ねるうち、棚から棚へと物が魔法のように片付いていく光景に、自分でも驚きました。

「俺、案外才能あるかも」そう感じた瞬間が、自信の種になった気がします。


そしてもう一つ大きな影響をくれたのが、妻の存在です。

結婚前、妻の家に遊びに行くといつも綺麗で、「俺が来るから片付けているんだろう」と思っていました。

しかし結婚してみると、そうではない。朝から晩まで掃除をしているのです。

そんな妻と一緒に取得した整理収納アドバイザーのライセンスが、今の仕事の拠り所になっています。


お盆休みの静かな事務所で、原点を思い出しながら、また一歩整理の腕を磨こうと思います。

2025/08/07
629/1000 古道具に新たな命を   

今日は、町家ギャラリー&カフェ「古今(ここん)」のオーナー・あい子さんと一緒に、鶴岡で古家具や古道具のリメイク・販売を行っているdenbeeさんの工房におじゃましてきました。

「古今」は、築150年の町家をリノベーションした空間で、地元作家の作品展示や、季節のランチプレートが楽しめる場所。

私たちが家財整理の現場から引き上げてきた古道具たちも、ここで再び光を浴びながら、お客様の目に触れています。


捨てられてしまえば、ただの“ゴミ”として消えていたはずのモノたちが、誰かの手により、空間により、生き直している。

その姿に、私たち自身が励まされている気がします。


そんななか訪れたdenbeeさんの工房。

この道13年というキャリアの中で培った技術を、惜しみなく見せてくださいました。

研磨剤やスポンジの選び方、木肌を活かす磨きのコツ。

「ここは力を抜いて、こっちはじっくり」

一つひとつの動作に、モノへの敬意が宿っているようでした。


でも一番心に残ったのは、その道のり。

「一人でやってると自由はあるけど、立ち上げの頃は…陽が落ちるとどうしようもない不安に襲われてね」

ぽつりと語られた言葉に、静かな重みがありました。


売れない日々に揺れながらも、手を止めず、モノと向き合ってきた時間。

その積み重ねが、今の温かな空間と、人とのつながりにつながっているのだと思います。


私たちの仕事も、ただ“片づける”だけではない。

誰かの記憶を引き継ぎ、次の人の暮らしへと橋渡しするような営み。

その一端を担えることを、あらためて誇りに思えた一日でした。

2025/08/05
627/1000 講演会、まさかの“無くなりました”   

今日は、ちょっとぼやかせていただきます。

11月下旬に予定されていた、約200人規模の講演会。

私にとっては大きな規模ですし、しかも専門としている整理収納の中でも、新分野にあたるテーマ。

だからこそ、スライドのストーリーを組み立て、そこに合わせて必要なパーツを揃え、足りないピースがあれば現場に足を運び、知識が足りなければ勉強会にも参加して…。

もちろん衣装だって、テーマや参加者層に合わせて準備していました。


そんな中、一本の電話。

「無くなりました」

——以上。


思わず「えっ!」と声が漏れた私に、相手は意外そうな反応。

拍子抜けというより、なんだかモヤモヤだけが残りました。


講演会の依頼って、なぜか対応が雑なケースが多いんですよね。

でも、今回はその中でも残念さが際立つ出来事でした。


…とはいえ、これまでの経験上、準備したものは必ず次に、もっといい形で生きます。

これまでも、そうでしたから。
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