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環境管理センターブログ

2026/07/02
942/1000 最初の三日間  

昨日から新しいスタッフが加わった。

最初の3日間は、私がメンター役を務めている。

仕事を教えるというよりも、まずは会社を知ってもらう時間だ。

地図の見方、専門用語、社内ルール、電話の取り方、書類の流れ。

長く働いている私たちにとっては当たり前のことばかりだが、新しく入った人にとっては、そのどれもが初めて触れるものばかりである。

だから、「こんなことまで説明するのか」と思うようなことほど、丁寧に伝えるよう心掛けている。

一つひとつ言葉にして説明していると、不思議なことに、自分自身の理解も深まっていく。

「なぜ、このやり方なのか。」

「なぜ、このルールがあるのか。」

普段は考えもしなかったことを、自分に問い直す時間になる。

教えることは、知識を渡すことではなく、自分の当たり前を見つめ直すことなのかもしれない。

新しく入った人は、何も知らない存在ではない。

私たちが見落としていたことや、当たり前になり過ぎていたことを気付かせてくれる存在でもある。

だから最近は、教えているのだか、教わっているのだか分からなくなることがある。

新しい仲間を迎えるたびに、会社は少しずつ若返り、私たちも少しずつ成長していく。

教える側こそ、一番学んでいるのかもしれない。


2026/06/30
940/1000 セールを賢く使う   

この時期になると、あちこちでセールが始まる。

「30%OFF」

「半額」

そんな文字を見ると、少し気持ちが動く。

私もセールは嫌いではない。

以前から欲しいと思っていたものが、ちょうどセールになっていたら素直にうれしい。

セールは、一歩踏み出すきっかけにはなる。

しかし、それが買う理由になってはいけないと思っている。

「安いから買う。」

その買い物は、一見得をしたように思える。

けれど、家に帰ると使わないままになっているものも少なくない。

買ったのはモノではなく、「お得感」だったのかもしれない。

一方で、本当に欲しいと思っていたものなら話は違う。

色もサイズも、自分に合っている。

長く使いたいと思える品質があり、自分の暮らしを豊かにしてくれる。

そんなものが、たまたまセールになっていた。

それは、価格以上の価値がある買い物だと思う。

大切なのは順番だ。

「安いから欲しい」のではなく、「欲しいものが安くなっていた」。

この順番を間違えないことだ。

これは仕事でも同じである。

例えば補助金。

補助金があるから設備を導入するのではない。

まず、その設備が会社に必要であり、将来のために投資する価値があると判断する。

その上で補助金が使えるのであれば、それは一歩踏み出すきっかけになる。

だから補助金を活用する。

補助金を目的にしてしまうと、本当に必要な投資かどうかを見失ってしまう。

セールも補助金も、本質は同じだ。

どちらも主役ではない。

価値あるものや必要なものに出会った時、背中を押してくれる存在なのである。

目先の「お得」に心を奪われるのではなく、その先にある価値を見る。

そんな買い物や投資を積み重ねていきたいと思う。


2026/06/28
938/1000 書類の居場所   

今日は定休日。

誰もいない事務所で、思い切って書類整理をするつもりだ。

普段は電話が鳴り、人が出入りし、なかなか腰を据えてできない仕事だが、静かな事務所だと驚くほどはかどる。

書類の面白いところは、大事な書類も、そうでない書類も、見た目ではほとんど区別がつかないことだ。

同じような白い紙で、大きさもほぼ同じ。紙そのものの値段もほとんど変わらない。

しかし、その一枚が契約書なのか、申請書なのか、ただのメモなのかで、その価値は大きく変わる。

だからこそ大切なのは、WHYである。

なぜ、この書類を保管するのか。

なぜ、この場所に置くのか。

その目的が明確になると、おのずと書類の居場所も決まってくる。

学校には、一人ひとりに下駄箱があり、机があり、ロッカーがある。

居場所があるから、子どもたちは迷わない。

書類も同じだ。

居場所が決まっていないから、「とりあえずここに」が積み重なり、やがて机の上は書類の山になる。

整理とは、ただ捨てることではない。

モノに居場所を与えることだ。

そして、その本当の目的は、見た目をきれいにすることではない。

必要な時に必要な書類がすぐ見つかること。

探し物に時間を使わないこと。

誰が見ても同じ場所から取り出せること。

つまり、人が安心して仕事ができる環境をつくることである。

 

仕事のレベルはその整理に現れてしまう。


2026/06/26
936/1000 WHYから始まる未来   

今日は、あるプロジェクトについて打ち合わせを行った。

デザインや商品の話もしたが、一番時間をかけたのは「WHY」だった。

私たちは何のために、この仕事をするのか。

改めて考えてみると、私たちの仕事は廃棄物を処理することではない。

創業以来50年、浄化し、整理し、その過程で生まれる不要なものを安全に取り除いてきた。

それが私たちの仕事だった。

しかし、それは目的ではなく手段である。

本当に届けたいものは何なのか。

たどり着いた答えは、「安心」だった。

安心とは、危険がないことだけではない。

時間にゆとりが生まれること。

無駄な出費が減ること。

心が整い、穏やかに暮らせること。

環境を整えることは、そうした安心につながっている。

しかしこれが当たり前の時代になって久い。

これからの50年を考えたとき、一つの想いが浮かんできた。

浄化し、整理し、その先に生まれるモノに、新しい価値を与えていきたい。

これまで「取り除くこと」で環境を守ってきた会社が、これからは「価値を生み出すこと」でもその人の人生に貢献していく。

 

循環というと当たり前すぎるが、私たちの作る循環は想像の先を行く。

これから生み出すプロダクトやサービス、そして仕組みは、単なる新しい事業ではない。

次の50年を歩むための羅針盤であり、私たちの理念を形にしたものになる。

まだ構想の段階ではあるが、今日はその「軸」がはっきりと見えた。

2026/06/24
934/1000 それぞれの選択   

81歳になる父が、仙台から「萩の月」をお土産に帰ってきた。

聞けば、船舶免許の更新講習に参加してきたのだという。

父は30歳頃まで船乗りだった。世界の海を航海し、船長として船を任されていた時代もある。

丘に上がってからは、船を操縦する機会はほとんどなかったと思う。それでも81歳になった今も免許を更新する。

実際に船を動かす予定があるのかは分からない。

それでも父にとって船舶免許は、単なる資格ではないのだろう。

人生の大切な時間を海の上で過ごし、船長として責任を背負ってきた証。その誇りを手放したくないのかもしれない。

一方で、妻の父は今年、自動車運転免許を返納すると話していた。

長年当たり前のように運転してきた車を手放す決断である。

こちらもまた簡単なことではない。

自由に移動できる手段を失うだけでなく、自分の年齢や身体の変化を受け入れる決断でもあるからだ。

父は免許を更新する道を選び、義父は免許を返納する道を選んだ。

まったく逆の選択に見えるが、どちらも自分の人生と向き合った結果なのだと思う。

大切なのは更新することでも、返納することでもない。

自分で考え、自分で決めること。

年齢を重ねるほど、その決断にはその人らしさが表れる。

萩の月を食べながら、そんなことを考えた。

人生には正解が一つではない。

それぞれの決断があり、それぞれの人生があるのだ。
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